銀河が合体する様子 観測に成功 131億光年離れた宇宙で

銀河が合体する様子 観測に成功 131億光年離れた宇宙で

2019年6月21日 4時21分地球から131億光年離れた宇宙のはるかかなたで2つの銀河が合体する様子を早稲田大学などのグループが観測することに成功し、宇宙の成り立ちの謎に迫る成果として注目されています。早稲田大学や東京大学などの国際グループは、南米チリにある電波望遠鏡、アルマ望遠鏡で「ろくぶんぎ座」の方角にある銀河を観測しました。その結果、炭素やちりなどが放つ電波を捉え、その強さなどからほぼ同じ大きさの銀河2つが左右に並んでいることがわかりました。さらに分析をしたところ、2つの銀河は合体している途中とみられるということで、地球からの距離はこれまで観測できた合体する銀河の中では、最も遠い131億光年先にあるということです。宇宙はおよそ138億年前に誕生したあと、銀河が合体や衝突を繰り返して、より大きな銀河に成長しながら星を生み出してきたとみられていますが、合体や衝突がいつから始まったのかなど詳しいことはわかっていません。2つの銀河は宇宙が誕生してからおよそ7億年がたつまでに合体が始まったと考えられ、地球がある天の川銀河のおよそ100倍のペースで新しい星ができているということです。研究グループの早稲田大学、橋本拓也研究員は「銀河の合体がいつから始まったのかなどさらに研究を進め、宇宙の成り立ちの謎を解明したい」と話しています。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm35291909