【神道シリーズ】第65回・八百万の神⑳愛宕信仰【後編】(柱松・松上げ・松明)信仰の中心は今も地蔵菩薩尊

【神道シリーズ】第65回・八百万の神⑳愛宕信仰【後編】(柱松・松上げ・松明)信仰の中心は今も地蔵菩薩尊

明治政府は、愛宕信仰の中心であった愛宕山別当の白雲寺を破壊し、そこに新たに愛宕神社を新設し、幕末頃より火伏せ繋がりで仏教の三宝荒神が愛宕大権現と習合したところから、国学者たちが三宝荒神を火繋がりでカグツチに比定していたことから、祭神をカグツチとその母(??)である伊弉冉、および、愛宕山にはまったく縁もゆかりも無い古事記の神を三神祀り、古くから地蔵信仰を中心とした愛宕大権現信仰を否定しようとしましたが、しかし、地域に深く根付いていた愛宕山信仰は地蔵信仰と火伏せ信仰を中心としており、明治以降も祭祀は破壊を免れた月輪寺(天台宗)や清凉寺(浄土宗)や神護寺(旧・神願寺>真言宗)、金蔵寺(真言宗)などによって引き継がれ、第二信仰圏ともいえる丹波・丹後・若狭・但馬にまで広がり、そうした地域では今でも寺院を中心とした修験行事である松上げ(松明投げ祭)や験競らべなどが行われている。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm35342482