231人死亡の脱走から75年、98歳の日本人元捕虜は

231人死亡の脱走から75年、98歳の日本人元捕虜は

まもなく終戦から74年。その前年にオーストラリアの収容所から日本兵の捕虜が集団で脱走し、231人が命を落とした「カウラ事件」がありました。節目となる75年の慰霊式典で、98歳の元捕虜が語った言葉とは。 「こちらは、カウラ捕虜収容所跡です。現在の時刻は2時前。これから事件発生時刻に合わせたセレモニーが行われます」(記者) 1944年8月5日の未明。「捕虜は恥」とする戦前の価値観から、日本兵など、およそ1100人が決起し脱走した「カウラ事件」。警備の銃弾を浴びるなどし、231人が命を落としました。 戦後は「和解と平和のシンボル」として日本人墓地が整備され、事件から75年となる5日の慰霊式典には、鳥取県から1人の元捕虜が参列しました。98歳の村上輝夫さんは、事件当時、3つの鉄条網を越え、道路脇の側溝に身を潜めて一夜を明かしたものの、その後、投降。 そんな村上さんが節目の日に語ったのは、こんな言葉。 「戦争についてねぇ。もう戦争は嫌だから、無い方がいい」(元捕虜 村上輝夫さん) 村上さんは暗い過去に思いを馳せながらも、長年、墓地などを整備してきた地元の人々に一言・・・ 「ありがとうございました」(元捕虜 村上輝夫さん)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm35496781