リスト:「すべての長短調のための48の練習曲」S.136(「超絶技巧練習曲」第1版)

リスト:「すべての長短調のための48の練習曲」S.136(「超絶技巧練習曲」第1版)

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=LOvZU8F57r4 )。1826年、15歳のフランツ・リストは「すべての長短調のための48の練習曲」S.136をフランスとドイツで出版しました。出版にあたって、フランスでは「作品6」、ドイツでは「作品1」とされている通り、この練習曲集はリストが完成させた最初期の作品であり、ショパンの練習曲集の作曲(1829年)に先んじています。題名は「48の練習曲」とされていますが、実際の曲数は12曲です。これについて、当初リストは全ての調性を網羅した曲集にしようとしたものの、結局断念してこの曲数に落ち着いたものと考えられており、「48」という数は当初の構想の名残と推測されています。後にリストは、この曲集を2度改訂しており、特に1852年の2度目の改訂では、当時41歳のリストのピアノ技術の粋が集められ、はるかに規模が拡大された、極めて完成度の高い練習曲集に生まれ変わりました。これがリストの代表作の1つである「超絶技巧練習曲」S.139です。つまり「超絶技巧練習曲」はこの「48の練習曲」の第3版であり、「48の練習曲」は「超絶技巧練習曲」の第1版となります。アマラウ・ビエイラ(ピアノ)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm35957664