七つの殺人に関する簡潔な記録②アンブッシュ イン ザナイト / 44A

七つの殺人に関する簡潔な記録②アンブッシュ イン ザナイト / 44A

こんばんは、久しぶりです。何故かといいますと本を読んで感想なりあらすじを述べるというスタイルは、本が長ければ読み終わるのに時間がかかるということで、しかも原作も読もうということで英文を読んでるわけです。それでも現在は電子書籍で地所とすぐにリンク出来るのは利点ですが、流石小説家となると英語でも難しい単語を使いますし。作者はジャマイカ人でパトワというジャマイカの方言みたいなものも織り交ぜているのでなかなか進まないわけです。はいそしてよくもまぁ、ブッカー賞というイギリスでも栄誉のある文学賞をジャマイカ人が受賞できたものだと思います。日系イギリス人のイシグロ・カズオと同等の賞です。そこには繊細な情景描写がうまく描かれているのはでかいですが、カズオ氏に対してマーロン氏は暗い闇の部分の描写が多いですね。カリブの闇です。人物もノンフィクションに近い仮名ですが歌手はボブマーリーでしょうし、ジョジーというのはジャマイカでも有名なギャングの親方のジムブラウンがモデルになっており、そのジムブラウンは現在でも有名なギャングのボスのクリストファードドスコークの父であります。コペンハーゲンシティは架空の地名でありますが現在のチボリガーデンであり、JLPというジャマイカではアメリカより資本主義よりの地域で、当時は野党でしたが、与党で社会主義のPNPが政権を握っており、ジャマイカを第二のキューバにすることを防ぐべくアメリカからCIAが送られ。その芽をつもうとひそかに動いていたと考えられます。その中でボブマーリーの位置は本心はどっちも関係ない、資本主義も社会主義もどっちもクソくらえ適な位置だったんではありますが、なんらかの関係で当時の政権を握るPNPの加護を受けていたり、理由はわからないがPNPの選挙のスローガンであるアンダーミーヘビーマナーズという厳重なるマナーの下でという歌を作ろうとしていたということで誤解されていたんでしょう。しかも、12月5日にスマイルコンサートというのは無料のコンサートでPNPが開催したのであるが、ボブが参加しようと思ったのはやはり当時盛んであったJLP側とPNP側の地域の殺戮を辞めさせるのが目的であったのだが、、歌にもあるようにジャマイカには海外から多くの銃が流れ込みギャングの組織が形成されており、また別の流れで南米から米国に流れるコカインなどの薬物の中継地点にもなっており、今でもそのドドスが世界でも有数のギャングになったというその背景があるのである。ボブマーリーはラスタというマーカスガーベイという黒人はアフリカに帰るべき、アフリカにセラシアイという黒人の王が生まれる、というラスタファリズムを信仰しており、政治とギャングとまったく別なのである。それがこの本の背景でジャマイカは変わった音楽の国なのである。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm36063523