大河ドラマ「西郷どん」展の感想~戸川利郎

大河ドラマ「西郷どん」展の感想~戸川利郎

NHK大河ドラマ「西郷どん」展の感想~戸川利郎 明治維新150年 NHK大河ドラマ特別展「西郷(せご)どん」が2018年夏、大阪歴史博物館(大阪市中央区)で開催された。無私な人柄で庶民から慕われてきた西郷隆盛の波乱万丈の一生を、島津斉彬(なりあきら)や篤姫(あつひめ)ら西郷を取り巻く人たちゆかりの史料や品々とともに描かれた。  ◆愛される素顔 どんと 西郷は薩摩藩の下級藩士の家に生まれ、斉彬に見いだされて活躍。斉彬の死後に奄美大島での島暮らし、沖永良部島などへの流刑を経て、薩長同盟や戊辰(ぼしん)戦争を遂行し、最後は明治新政府軍との戦いで生涯を閉じた。 本展には、西郷が使用したと伝わる刀、酒器、軍服、書状をはじめ、「討幕の密勅」など幕末、明治の歴史資料を含む約180件を展示した。 奄美大島で出会い、男女2人の子を授かった2番目の妻、愛加那(あいかな)宛ての手紙には、維新後に米国留学中の長男、菊次郎(のちに京都市長)が元気なことを知らせ、娘の菊子を鹿児島に寄こすよう頼んでいる。 数々の肖像画も展示され、人々に愛された西郷を比べるのも面白い。東京・上野の有名な銅像が建つまでの経緯がわかる記録も見ることができた。  ◆来てくいやい! 人柄にじむ肖像画 庄内藩士だった石川静正が描いた和服姿の西郷。庄内藩は幕末に薩摩藩江戸藩邸を焼き打ちし、戊辰戦争では新政府軍相手に勝利を重ねたにもかかわらず、寛大な措置を受けた。西郷の口添えがあったと伝えられる。  ◆きらびやか 篤姫愛用品 薩摩から徳川第13代将軍家定の御台所(みだいどころ)になった天璋院(てんしょういん)(篤姫)が使っていた着物や帯、金蒔絵(きんまきえ)の手提箱(てさげばこ)や小箪笥(だんす)などの調度品も見どころの一つで、当時の大奥の暮らしをうかがうことができた。  ◆座右の銘は「敬天愛人」 西郷筆の書幅は現在、10幅の所在が確認されている。人は他人に対しても慈愛を持って接することが必要だという謙虚な教えは現代にも通じる。 参考: http://www.docomo-dstick.jp/

http://www.nicovideo.jp/watch/sm36242547