esplendor geométrico - nador

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TGの解散や、CVやSPKの「転向」で木枯らしが吹いていた、80年代半ば以降のインダストリアル・ミュージック・シーンを一身に背負ったというのは言い過ぎだが、インダストリアル・メタルが幅を利かす一方で、その呼称面でのルーツでありながら等閑視されていた90年代のインダストリアル・ミュージック界隈に於いて、精力的に作品を発表する数少ないバンドの一つだったことは確か。また、スペイン産という物珍しさもあってか、日本の一部の好事家の間ではあるが、神格化されている感もあった。この作品は発売こそ95年だが、制作は88~9年なのでクロニクル上では"Mekano Turbo"に続くアルバムと位置づけることも可能。制作時のメンバーはarturo lanzとgabriel riazaの二名(もう一人のオリジナルメンバーは脱退済み)。制作と発売までの期間の長さに、良くない先入観(経済的理由でお蔵入り音源を引っ張り出したとか)を抱いてしまうかもしれないが、クオリティは他のアルバムに遜色ない。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm36249909