伝説かもしれない女バンド

伝説かもしれない女バンド

以下の四人編成で90年代半ばに京都を拠点に活動していたバンド。唄とギターとピアニカギターとピアニカと唄パーカスとピアニカフルートとパーカス最初の二曲は97年初めに某インディが発売したコンピCDに提供された音源で、三曲目以降はその年の秋に某メジャーから出た彼女達の唯一の単独CDの全編にあたる。収録曲の殆どはもともとバンドの自主制作テープに収録されていたもので、1=18、2~5、7、9、17は96年春の一本目、6、8、10~11、13~14、16、19は同年秋の二本目で聴くことができるが、当然ながらカセット・4トラで録音されたと思しきテープ版に比べると、音質もプロダクションも格段に向上している(投稿者はローファイなテープ版の方が好きだが、価値観次第だろう)。歌詞やアレンジの面で大きな違いはないが、17曲目は前奏が追加されると共に台詞部分が全く改変されている。その台詞部分だが、詠嘆調のCD版より無頼気取りのテープ版の方が歌詞の世界観に合っていると思う。なお、9曲目のノコギリと12曲目のドラムはそれぞれゲストが演奏している。各楽曲の作者はもちろんメンバー自身だが(おそらく唄とギターを担当する二人が中心)、2.5曲分の歌詞をメンバーの知人(?)が書いている。このバンドは非凡な創作力や安定した演奏力に加えて、(ルックスはともかく)メンバーの個性も豊かだっただけに、大きくなるかもしれないと予想していたのだが、長続きはしなかった。ちなみに、中心人物は2000年頃にアニメだかゲームだかに関連する曲をヒットさせたらしい。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm36410923