人間の直立歩行のしくみ(小松拓矢)

人間の直立歩行のしくみ(小松拓矢)

人間は、足で物をつかんだりせず、もっぱら歩行にだけ用いたので、手の指の機能は退化して短くなり、反対に、体重を支える足の裏や甲は、発達して長くなりました。足も、26個という多数の小さい骨から構成されています。33個の関節は、靭帯でつながれ、19個の筋肉によって動かされています。これらの靭帯や筋肉は、歩行によってきたえられ、非常に強くなっています。各筋肉は、端の腱によって骨とつながれ、腱は、足首のところで腱鞘によって束ねられています。人間が直立歩行できるのは、横にしっかり張り出した骨盤と、これに支えられて、ゆるやかに湾曲している背骨の形状のおかげです。すなわち、背骨が弓なりに湾曲し、靭帯や筋肉がその湾曲を前後左右から引っ張っているため、歩行中に起こる上下運動の衝撃が緩和されるのです。大臀筋(だいでんきん)や、脚の表側の大腿四頭筋などがゆるみ、裏側の大腿二頭筋などが縮むと、その脚の股関節と膝関節とが曲がって、足が特ち上げられます。もう一方の足は、これと逆のメカニズムにより、振り下ろされます。また、ふくらはぎの腓腹筋と、その奥に隠れているヒラメ筋という筋肉が協力して、かかとを持ち上げる働きをします。腓腹筋とヒラメ筋にくっついている腱がアキレス腱で、ここを傷めると、歩けなくなります。小松拓矢※参考: http://www.kappadou.jp/youtsuu.html

http://www.nicovideo.jp/watch/sm36418358