【神道シリーズ】第89回・八百万の神㉞その他の山岳信仰(2)金剛山・後山・剱山など・・・

【神道シリーズ】第89回・八百万の神㉞その他の山岳信仰(2)金剛山・後山・剱山など・・・

今回は、金剛山(こんごうさん)(大阪府~奈良県)、後山(うしろやま)(岡山県)、剣山(つるぎさん)(徳島県)の山岳信仰を紹介したいと思いますが、金剛山と後山は、いずれも役小角による開山開基伝承があり、後に真言宗(醍醐寺派)が進出して、それぞれ転法輪寺(てんぽうりんじ)(金剛山寺)、道仙寺(後山)が中世より近世を経て明治前までの間信仰の中心になります。剣山は、近世以前の資料が乏しく、実際に資料で確認できる開山は江戸時代初期に山麓の龍光寺と円福寺(いずれも真言宗)によってなされ、当山派(真言系)の修験の拠点として幕末まで栄えましたが、明治の神仏分離で剣神社と真言系寺院との関係は強制的に絶たれたものの、現在でも山内には不動坂、垢離(こり)取川、弥山、行者堂、禅定場など修験にちなむ名称が多く残っています。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm36672741