バッハ:マタイ受難曲 BWV244(フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィル)

バッハ:マタイ受難曲 BWV244(フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィル)

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=xBXzM6ac_kE )。20世紀前半を代表する名指揮者の一人であるフルトヴェングラーは演奏会において数多くバッハの作品を演奏しましたが、遺された録音はかなり少なく、管弦楽組曲第3番ニ長調BWV1068、ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調BWV1048、同第5番ニ長調BWV1050、そして「マタイ受難曲」BWV244の4曲だけとされています。このうちマタイ受難曲については3種類のライブ録音があり、この動画はフルトヴェングラーが亡くなる1954年に録音された最後のものです。ただしこの演奏では、当時は慣習的に行われていた一部の曲(第19・23・29・38・40・41・48・49・50・51・55・61・70・75曲)のカットに加え、他の曲も繰り返しが省略された短縮版となっており、しかも再生機械のトラブルにより第65・66曲も除かれているため、現在では一般的な完全全曲版ではありません。しかし、全体的に遅めのテンポで奏でられる音楽は、フルトヴェングラーの本作に対する真摯な姿勢がうかがえる静謐さに満ちており、同時代に活躍したメンゲルベルクの録音に対して劇的表現では一歩劣るものの、かなり優れた演奏であることは間違いありません。アントン・デルモータ(テノール、福音史家)ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン、イエス)エリーザベト・グリュンマー(ソプラノ)マルガ・ヘフゲン(アルト)オットー・エーデルマン(バス)ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ウィーン少年合唱団ウィーン・ジングアカデミー

http://www.nicovideo.jp/watch/sm36810067