【神道シリーズ】第93回・八百万の神㊳その他の山岳信仰(5)安達太良山・霊山・飯豊山・根室山・鹿野山など・・・

【神道シリーズ】第93回・八百万の神㊳その他の山岳信仰(5)安達太良山・霊山・飯豊山・根室山・鹿野山など・・・

今回は、安達太良山(あだたらやま)、霊山(りょうぜん)、飯豊山(いいでさん)、室根山(むろねさん)、両神山(りょうかみさん)の山岳信仰を紹介します。安達太良山の信仰の中心となった相応寺と円東寺は磐梯山の恵日寺と同じく法相宗の徳一の開基を伝えている(大同2年(807年))が、相応寺はその後度重なる火災に遭い、宝暦4年(1452年)玉井亀山に再建され、修験道当山派(真言系)の拠点となりました。霊山の信仰の中心は天台宗の寺院である霊山寺で、貞観元年(859年)に慈覚大師開山と言われ、霊山山頂に寺跡があり、室町時代に伊達氏によって再建されたが、火災によって焼失。現在の霊山寺は、寛永17年(1641年)に寛永寺末寺として復興し現在に至っています。飯豊山に祀られた五所権現は、五大虚空蔵の垂迹神とされ、山頂には金峰(きんぷ)神社、御秘所権現、空海護摩壇跡などがあり、当山派(真言系)修験の影響が強く認められています。室根山は、閏年の翌年の祭は、奥州三神幸の一つと言われ、多くの人が集まり、祭礼や伝統には、羽黒派修験や本山派(天台聖護院系)の両方の影響が色濃く残されています。両神山は、その歴史で記録があるのは中世以降で、・金剛院と当山派・観蔵院を中心とした両神修験の発展で、近世末(江戸時代)には本山派修験241,当山派修験148,羽黒修験39,の合計428ヶ寺の修験寺院が存在していたと言われます。(当山派・本山派・羽黒派の共存)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm36884318