満蒙開拓青少年義勇軍訓練所 河和田分所(茨城県水戸市)

満蒙開拓青少年義勇軍訓練所 河和田分所(茨城県水戸市)

満蒙開拓青少年義勇軍訓練所発行の絵葉書と袋です。袋裏面に昭和18年1月27日の日付が鉛筆で書きこまれています。絵葉書に映っているのは、満州ではなく、現在の茨城県水戸市河和田町にあった内原訓練所河和田分所です。以前、内容は以下の通り・門衛「満蒙開拓青少年義勇軍 河和田分所」・門衛・本部附近の展望・醸造部と共同炊事場・松林を点綴する日輪兵舎・皇国精神を鍛練する武道 剣道 柔道・農耕訓練と共に軍事教練も・晴れの壮行式に健児一万は躍動する「醸造部と共同炊事場」の絵葉書を1枚だけ見たことがあり、どういうものなのか不明でしたが、これで謎が解けました。「日輪兵舎」とは満蒙開拓の拠点として設計された得意な建築です。円形の奇妙な形状から「日輪兵舎」と呼ばれ、主に訓練生の宿舎として使われていました。熊本出身の建築家、古賀弘人が満州の日本人移民が厳冬に耐え、友好的でない周辺住民の襲撃に備えるために考案・設計しました。内原を拠点に満蒙開拓青少年義勇軍の事業を進める農本主義者の加藤完治が着目し、全国各地に700棟ほど建てられました。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm36958080