【最終回】短期バイトの旅

【最終回】短期バイトの旅

 この仕事を通して、少しではありますが、意識変化が起きました。以前は「働かずに暮らしたい」と思っていた僕でしたが、「良い仕事に就きたい」と思えるようになりました。仕事中はもちろん、すべての仕事が終わった今でも。 みなさんは今の生活に不満ですか?旅に出る前の自分は不満がありました。大学で興味ない分野の勉強をしたくない。あそびたいけど動くのが面倒だ。なにもやりたくない。ぐだぐだしていたい。同じ大学生なら共感してくださる方もいると思います。中高生なら、部活の朝練が辛い、友人関係が上手くいかない、先生が嫌い、などがあるかもしれません。自分の生活はなんて不便で、自分はなんて不幸なのだろうと感じているかもしれません。しかし、はたして本当にそうでしょうか。確かに、今の時点で「不幸」と感じているのであればそれは間違いなく不幸です。「もっと幸せになりたい」「もっと楽しい生活を送りたい」と毎日考えているのでしょう。バイトをするなら、できるだけ楽で、楽しくて、給料が高い仕事、と探すでしょう。ですが逆に一度、今回の僕のように逆をやってみてはどうでしょうか?あえて辛い仕事をやってみる。あえて退屈でつまらない仕事をやってみる。あえて低賃金労働者になってみる。大切なのは「将来、絶対つかないであろう職業を体験してみる」ということです。結果的に作業中は辛かったですが、後になると、やっておいてよかったと心から思います。それと同時に、どれほど自分が恵まれた環境で豊かな生活をしていたかに気付きます。「勉強」という行為はいかに贅沢なものであるのか気付きます。 自分の今いる立ち位置は変わりません。幸せを求めて上を見るのは大変です。一度、下まで下りてみると、自分がどれほど上にいたのかに気付きます。「幸せは成るものじゃない、気付くものだ」この言葉はきれいごとに聞こえるかもしれませんが、今回の自分の体験を通してこの意味が分かりました。 ぜひ、「自分のしたいこと、できること」以外に、「するには少し気が引けること」に挑戦してみてください。そこには必ず思った以上の価値があるはずです。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm36961005