【神道シリーズ】第96回・八百万の神㊶その他の山岳信仰(8)三徳山・米山・医王山・二王子岳など・・・

【神道シリーズ】第96回・八百万の神㊶その他の山岳信仰(8)三徳山・米山・医王山・二王子岳など・・・

その他の山岳信仰、今回は、三徳山(みとくさん)・医王山(いおうぜん)・米山(よねやま)・二王子岳(におうじたけ)を紹介したいと思います。706年に役行者により修験の霊地と定められたと伝わり、山名は蔵王・子守・勝手の三所権現を山内に祀り「福徳」「智徳」「寿徳」の3つの徳が授かる山の由来と、「法身(美しい)」「般若(にごりのない)」「解脱(働きのある心)」の3つの徳に由来する。麓には国宝投入堂を有する三徳山三佛寺が存在する天台修験の山岳信仰でした。医王山は、719年(養老3年) - 白山を開いた泰澄大師が開山し、薬草が多いことから唐の育王山にちなんで育王仙と名付けたのが始めとされ、薬草が多く、薬師如来(大医王仏)が祭られたことが山名の由来とするとされ、真言宗の海蔵寺が信仰の中心でした。二王子岳は、山麓ら頂上に向け、3か所の神社(一王子・二王子・三王子神社)が稜線に並び、一体が稲作地域であることから、その奥の院に大黒天と毘沙門天が祀られ、本地は虚空蔵菩薩とされて定光寺(真言宗)が信仰の中心となっていました。米山は、日本三大薬師(越後の米山薬師、三河(愛知県)の鳳来寺薬師、日向(宮崎県)の法華岳薬師)の一つに数えられ、山頂には薬師堂が祀られ、五穀豊穣、海上の安全、雨乞いなどを祈願する米山講(米山講中、米山講仲とも言われていた)の人たちによって古くから登られており、米山の麓に点在する大清水の大泉寺(真言宗豊山派)観音堂、密蔵院はじめ、現在はないが15世紀まで隆盛を誇った米山寺など、それぞれ霊場として人々の信仰を集めて来ました。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm37000564