【超絶エグ最強朗読】クソデカ羅生門【Ultimate-Full Version Of The Gods】

【超絶エグ最強朗読】クソデカ羅生門【Ultimate-Full Version Of The Gods】

Vtuber冥道つなぽは興奮した。必ず、かの意味不明の怪文書を朗読せねばならぬと決意した。つなぽには文学がわからぬ。つなぽは、お屋敷のバーチャルメイドである。ウクレレを弾き、バーチャルゴリラパンダの赤ちゃんたちと遊んで暮して来た。けれどもインターネット上の流行に対しては、人一倍に敏感であった。(中略)録っているうちにつなぽは、様子を怪しく思った。変更箇所が多すぎる。もう既に日も落ちて、夜勤明けの三十路には肉体的に辛いのは当りまえだが、けれども、なんだか、疲れのせいばかりでは無く、文全体が、原作と比べてやけに長い。インターネットの若い衆をつかまえて、何かあったのか、二十年まえに原作を読んだときは、中学生でも苦もなく読めて、文字数で言えば六千文字くらいであった筈だが、と質問した。若い衆は、首を振って答えなかった。しばらく歩いて老爺に逢い、こんどはもっと、語勢を強くして質問した。老爺は答えなかった。つなぽは両手で老爺のからだをゆすぶって質問を重ねた。老爺は、あたりをはばかる低声で、わずか答えた。「『クソデカ羅生門』の原作との変更点は、全部で529箇所です。」「驚いた。老爺、あなたはご乱心か。」「いいえ、乱心ではございませぬ。529箇所の音声を全部編集して差し替えろ、というのです。」「老爺よ。」つなぽは眼に涙を浮べて言った。「私を殴れ。ちから一ぱいに頬を殴れ。私は、何もかも間違っていた。何故フルバージョンを作ろうと思ったのか。twitterで満足していればよかったではないか。正義だの、信実だの、愛だの、考えてみれば、くだらない。編集してる間にコンテンツの旬も逃した。ああ、何もかも、ばかばかしい。私は、醜い裏切り者だ。どうとも、勝手にするがよい。やんぬるかな。」――つなぽは、四肢を投げ出して、うとうと、まどろんでしまった。(了)Youtube動画→ https://www.youtube.com/watch?v=Xhe84VrOFg4&t=1220s クソデカ→ https://www.youtube.com/watch?v=D8WBj... 一部を表示

http://www.nicovideo.jp/watch/sm37049128