【聖戦の系譜】#10琴葉姉妹が聖戦に巻き込まれるようです。【ファイアーエムブレム】

【聖戦の系譜】#10琴葉姉妹が聖戦に巻き込まれるようです。【ファイアーエムブレム】

挿入歌は盟友スフレさんからお借りしました。 https://twitter.com/suflekotonoha/status/1280776510882762752 リスペクト元 sm36411397 元ネタ sm18258096sm37156214   mylist/68640421  次  sm37217006 ノディオン城は平地に建てられた城だ。アグストリアとグランベルを結ぶ要衝に拠点を構えたそれはきらびやかさよりも武骨な印象を受ける。ノディオンはもともと大きな力をもった国ではなかったというオイフェの言葉を思い出しながら琴葉姉妹は城下町を歩いていた。すぐそばで行われた防衛戦はすでに主戦場から離れ今は混乱も落ち着きつつあった。城下町の往来には兵士がよく目についたが商人はそれを気にせず声を張り上げ客を呼び込む。たくましい国だ、と琴葉葵は思った。「お兄様の国ですから。いつでも戦いには備えていました」そう言ったのはラケシス姫だ。シグルドがハイラインを攻める間防御に不安が残るこの城に信頼できる部下とともに姉妹にとどまってくれと頼んだのだ。その結果ラケシスが謝礼代わりに自ら城下町を案内してくれると言ったのだ。もちろん護衛の騎士が周りを固めていてかなり物々しい見た目になってしまったのだが。「周りは畑だし守りには向かないところですよね」「ええ。シグルド様がたが来てくださらなかったらきっとここは焼き払われていたでしょうね」城へ向かう大通りから城下町を見つめてラケシスは言った。その目は遠くを見つめていたが、彼女の目にはここにいない誰かが映っていることが葵にはわかった。ラケシスが振り返って葵の後ろへ声をかける。「あなたも助けに来てくれてありがとう」「いえ、主命ですからレンスター騎士として当然のことをしたまでです」「まあ、あなたはレンスターの方なのね。よかったらお城で話を聞かせてもらえないかしら。きっとグラーニェお義姉様も喜ぶわ」はじけるような笑顔を見せてその手を取ると、動揺したのかフィンはぎこちなく礼をした。「おねーちゃん、あの二人なんかよくない」「せやな、馬に蹴られんようにしとかんとな」歯を見せて笑う茜に葵はこう思わずにいられなかった。「……人の恋にはすぐ気が付くのに自分のことになると急に鈍感になるんだから」というのは全部妄想なので忘れてください。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm37170342