中島みゆき・・まつりばやし

中島みゆき・・まつりばやし

中島みゆき・・まつりばやし作詞作曲:中島みゆきレコード盤 3rdアルバム「あ・り・が・と・う」[1977-06-25]より<エピソード>「北海道の夏の終わりは、もう冷たい風が吹いているんです。その風の中をお祭りがやって来るんです。どの家の軒にも、紅い紙で作った花を飾って、お祭りを待つんです。…寒い朝でした…。 脳溢血でした…。 救急車の音の中で、何がどうなったのか、わかんないままに…。三日待てって言われて、三日待っても目が覚めなかったら、もう諦めてくれって…。着のみ着のまま徹夜で一日待って、二日待って、三日待って…。…お祭りでした。 目は覚めませんでした…。 何日もかかって準備したお祭りの支度は、ウチだけが無駄になりました。病院の窓の外をねぇ、まつりばやしが通って行くんです。 綺麗で賑やかでねぇ。 まつりばやしを追いかけて、浴衣を着た子供が走り出すと、その子のずっとあとから、その子の父親が追いかけて、走って行くんです。走って…行くんです…」みゆきさんの父・眞一郎氏は、みゆきさんが「アザミ嬢のララバイ」でデビューする直前に倒れ、「時代」で世界歌謡祭グランプリを受賞したことを知ることなく、その一ヵ月後に一度も目を覚ますことなく静かに旅立った…。Photo:札幌まつり(北海道神宮例祭)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm37172468