岩國領主二代 吉川広正公建立 領内万民の守護 椎尾八幡宮(岩国市岩國四丁目)

岩國領主二代 吉川広正公建立 領内万民の守護 椎尾八幡宮(岩国市岩國四丁目)

椎尾八幡宮 創建は二代領主吉川広正公が由宇村(元岩国市由宇)に祀られていた駿河八幡の神霊を勧請し当地岩国山山麓にあった在来の椎尾社を合祀して建立した岩國領万民鎮護の神社。駿河八幡宮=安芸の国人領主吉川氏歴代の守護神 。もともと吉川氏の始祖 吉川経義が駿河国有度郡吉河邑の豪族であった頃 鶴岡八幡宮から勧請して八幡社を奉斎したものであった。それを安芸国に勧請したもの。現広島県北広島町大朝にある龍山八幡宮の別名だと思われます。また元宮は、吉川氏の故地 静岡市清水区狐ヶ崎駅近くに規模は縮小され「吉川八幡宮」として現存。戦災等で失われ昭和二十二年市民有志の寄付で再建されたようです。関ヶ原後、由宇村に吉川広家公が初め入り駿河八幡宮を合祀して祀ってたものである。現在由宇には「榊八幡宮」が現存しており江戸時代までは岩国領内二十八社の総鎮守とされていた 格式の高い御社だった。神社の縁起にあるが飯尾宗祇(連歌師)と椎尾社(道中の安全を守る猿田彦神)との伝説も面白い。万葉の古歌に詠まれた岩国山(磐国山)=ここの山を指すという説もあるし。欽明路峠(旧山陽道)あたりから岩國にかけての難所を指すととも言われる。ちなみに、この神社のある山麓から岩国山へ登山ができる。初冬あたりに登れば落葉した木の葉を踏みながらのトトロの森などという人もあるくらい気持ちの良い尾根登りが良い。車でも参拝可能 細い車道があるがすごい急坂です注意。駐車場はそこそこ広めです。歩いて上がる方が風情はある。宮司さんは多分常駐しておられるようなので朱印やお守りも授与していただきやすい。白崎八幡横の岩國護国神社も管理されています。蛇足:南河内駅近くにも椎尾八幡がある(河内地区の鎮守)普段は市街地でない小山の上なので人がほぼいないけど。境内は広めで大草鞋と天狗像があった。社殿はなかなか良い感じでした。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm37226927