“ワニにヘリウム” でイグノーベル賞を受賞 京都大研究者

“ワニにヘリウム” でイグノーベル賞を受賞 京都大研究者

2020年9月18日 12時33分ノーベル賞のパロディーで、ユニークな研究などに贈られる「イグ・ノーベル賞」の受賞者が発表され、日本からは、ワニにヘリウムガスを吸わせて鳴き声の仕組みを研究した京都大学の研究者が「音響賞」を受賞しました。日本人の受賞は14年連続です。「イグ・ノーベル賞」は、1991年にノーベル賞のパロディーとしてアメリカの科学雑誌が始めた賞で、例年はハーバード大学で授賞式が行われますが、ことしは新型コロナウイルスの影響で、インターネット上の動画で受賞者が発表されました。このうち、京都大学霊長類研究所の西村剛准教授が参加する国際的な研究グループは「音響賞」を受賞しました。西村准教授らは、ワニの鳴き声の仕組みを調べるため、普通の空気を満たした水槽と、ヘリウムガスと酸素を満たした水槽で、それぞれワニの鳴き声の変化を調べました。その結果、ヘリウムガスを吸ったワニは鳴き声が高くなることがわかり、哺乳類と同じように、のどから口にかけて空気を振動させて鳴き声を出していることが確認されたということです。日本人が受賞するのは、ことしで14年連続です。このほか、9つの分野で受賞者が発表され、このうち、新型コロナウイルスの世界的な流行を利用して、政治家が人の命に直ちに与える効果は、医師や科学者より大きいことを示したとして、アメリカのトランプ大統領やロシアのプーチン大統領など世界の指導者9人に「医学教育賞」が贈られました。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm37537722