Video 361 【日刊県民福井の社説から】旧東ドイツの政治は、福井県を映す。主権者は政党でも役所でもなく、市民である。福井県には自民党以外の選択肢が必要である。

Video 361  【日刊県民福井の社説から】旧東ドイツの政治は、福井県を映す。主権者は政党でも役所でもなく、市民である。福井県には自民党以外の選択肢が必要である。

中日新聞(日刊県民福井)の今日の社説で1つ気づくことがあった。 タイトルは「(ドイツ)統一で得た自由の値打ち」。東独出身のメルケル首相のスピーチを引き合いに、今の自由民主主義を守ろう!という内容の社説である。移動の自由や政治思想の自由、報道の自由が認められなかった東独では、もちろん秘密警察の存在やベルリンの壁を超えると銃殺という圧政もあったが、国民やメディアが自ら進んで「ドイツ社会主義統一党」を支持するようになっていた、と社説には書かれている。 旅行や園芸など、政治に関係ない趣味に国民やマスコミの関心を向けさせることによって、反体制運動などが起こらないよう政府自らが指導していた、という記述は興味深い。そういえば作家の佐藤優氏も1970年代に1人東欧を旅行したそうだが、ウサギ小屋に住む日本人に比べゆとりがあり、意外と生活水準は高かった、と言っている。 社説で一番読むべき箇所は最後の「政治的無関心に警戒を」という部分。いつも正しい党よ…と合唱するような社会は御免だ、という一文は一考に値する。 ここで、福井県を人口80万人弱の「国」と仮定すると、県知事が自民党で県議会の4分の3が自民党、市町の首長・議員も自民党籍を持っている人が圧倒的に多い。県民も政治に対して声を上げたり活動することは少なく、選挙が無投票か、形骸化している自治体は多数だ。県内マスコミも権力与党に対して厳しい追及をすることに及び腰になっていて、報道もなんだか奥歯にものを挟んだような言い方をする。そんな中でも県民は「幸せ県No.1!」という行政当局のプロパガンダに踊らされてはいないだろうか。 そう、我々は「幸せNo.1」と思わされているのだ。…なんだか状況は旧東独に似てないか? 今回2020年4月に政治団体福井県のよくする会を立ち上げたが、これは有権者に自民党以外の選択肢をもってほしかったからだ。規模は象とノミぐらいの差はあるが、インターネットの登場で個人が組織並みの発信力を持つことができる今、自分たちで出来ることをやっていこう、という決意で幹事長の吉田君と2人で活動を始めた。 初戦は、来年3月の越前町議会議員選挙で、候補者が見つかりそうだ。4年前の町議選では自らが町民として投票しており感慨深い。 映画「はりぼて」で赤裸々に描かれていたのは、自民党一党体制の中でうごめく滑稽な政治家たちの姿だった。これでは政治家になろうと思う市民は出てこないだろう。なろうと思う人は変わり者と思われるのがオチだろう。自民党王国の福井県は決して他人事ではない。 

http://www.nicovideo.jp/watch/sm37621309