黒毛和牛にも負けない「土佐あかうし」

黒毛和牛にも負けない「土佐あかうし」

新型コロナの影響で、国内の「牛肉」を取り巻く状況が一変している。最高ランクの「A5」などは、需要が激減したことから市場価格が急落、格安で売り出すスーパーも出始めている。我々消費者にはうれしい一方、生産や流通に関わる人たちは厳しい。現在、和牛のほとんどが、高級な「サシの入った黒毛和牛」という現状が、苦境に拍車をかけているという指摘もある。和牛を取り巻く現実。そんな中、"オンリーワン"の牛づくりで、和牛の新たな価値を生み出そうという動きがでてきている。高知県では、従来の基準では高い評価を得られない「赤身」肉を、独自の格付けで評価する取り組みがスタートした。【A5だけじゃない!高知県が仕掛けるオンリーワン戦略とは】国内で消費される牛肉全体の、わずか1%にも満たない褐毛(あかげ)和種。その産地である高知県が、今年4月、まったく新しい「牛の格付け」を独自に設けると発表したのだ。それは、赤身の「赤」を意味する「R(ルージュ)」というもの。対象となるのは、脂身が少なくしっとりとした赤身が特徴の「土佐あかうし」。熟成肉の人気もあり需要が高まっている赤身肉。しかし、サシの入り具合が重要なポイントであるA5、A4などの従来の格付けでは、高い評価を得ることはできない。そこで、新たな評価基準を設けることで、生産者にも消費者にも、赤身肉そして和牛の新たな価値を見出してもらいたいと考えたのだ。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm37702737