絶滅危惧種リュウキュウアユの産卵シーン

絶滅危惧種リュウキュウアユの産卵シーン

2020年12月10日 4時14分 鹿児島県の奄美大島のみに生息し、絶滅危惧種に指定されているリュウキュウアユが産卵期を迎え、地元の研究者が数百匹のアユによる迫力ある産卵シーンの撮影に成功しました。リュウキュウアユの産卵の映像は、奄美大島を拠点に海洋生物などの調査を行っている興克樹さんが、今月5日に奄美市住用町の川内川で撮影しました。産卵は、鳥などの外敵に見つからないよう薄暗くなる日没ごろに行われ、映像からは、川の底を数百匹ものリュウキュウアユが産卵のために、はうように泳いで集まっている様子が分かります。メスは1匹当たり、およそ1万個の卵を産むと言われていて、繁殖後、ほとんどが死んでしまいます。リュウキュウアユは、もともと沖縄にも生息していましたが、沖縄では絶滅し、今は奄美大島の一部の川でわずかに確認されるだけとなり、国の絶滅危惧種に指定されています。撮影した奄美海洋生物研究会の興克樹さんは「去年は、ほとんど見られませんでしたが、ことしは数百匹が集まり、非常に迫力のある産卵を見ることができました。多くの稚魚が川に戻ってくることを期待しています」と話していました。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm37941297