「愛犬マルを助けてくれてありがとう」双葉町民の感謝の気持ちを伝えるプロジェクト【福島発】

「愛犬マルを助けてくれてありがとう」双葉町民の感謝の気持ちを伝えるプロジェクト【福島発】

<原発事故の避難で愛犬との辛い別れ>福島県双葉町から避難し、今は北茨城市で暮らしている齊藤宗一さん。齊藤さんにとって愛犬のマルは掛け替えのない存在…しかし、原発事故で避難を余儀なくされた時には、辛い経験をした。齊藤宗一さん:「マルは追いてけぼりをくったんだな…いい人に見つかればいいかなと、そんな考えしか無かったんです」このまま会えなくなってしまう事も覚悟したが、奇跡が起きた。齊藤宗一さん:「(親戚からの電話で)マル、いたよっていう訳だ」震災から約2カ月後。動物愛護団体に保護されていたマルと、奇跡の再会を果たした。マルを助けてくれた人へ。避難先でマルの居場所を提供してくれた人へ。一生忘れない『ありがとう』の想いを、持ち続けている。<町が町民の”ありがとう”を伝える>双葉町は、3年前からインターネットの動画で、町民の感謝の気持ちを伝えるプロジェクトを展開している。これまでに、100人以上のメッセージを配信している。双葉町 復興支援員・宮本真澄さん:「ご支援に対して凄く『ありがとう』って伝えたい気持ちを、町民の方が持っていらして。私達の方で、お届けするお手伝いが出来たらと改めて感じましたね」愛犬マルとの再会を果たした齊藤さんも、感謝の思いを伝えている。「それからマルは車のドア開けたり、エンジンかけたりすると、”置いてくな”と。何十万キロ一緒に乗ったかな。本当にありがたくてね、嬉しかったですよ、ありがたかったです」<斎藤さんの避難生活は続く…>北茨城市での生活を始めて6年。マルも新たな生活に慣れ、地域のアイドル的存在になった。原発事故の後、避難先を転々とした齊藤さん。辛い事もあったが、マルが支えになってくれた。これから先も、ずっと一緒に生活していきたいと考えている。齊藤宗一さん:「マルのお陰で周りの人と話が出来る。行く先々で、マルが絆を作ってくれんのな」双葉町は、町民100人のメッセージをまとめた冊子を発行。双葉町 復興支援員・宮本真澄さん:「冊子にする事によって、こちらのありがとうメッセージ自体が、震災のアーカイブを兼ねておりますので。双葉町の事を、まず知ってもらいたいというのが一番ですし。震災の事だったりを思い出して頂く、きっかけになるのかなと思います」時が経っても忘れられない想いが、これからも語り継がれていく。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm37963024