【みちのく壁新聞】イザベラバード日本奥地紀行、明治初期の美しい日本…9 南会津の困難な道

【みちのく壁新聞】イザベラバード日本奥地紀行、明治初期の美しい日本…9 南会津の困難な道

イザベラは、いよいよ「奥地」へ踏み込んだ。横浜から東京、そして日光と、イギリスの文化と比較しても、驚くべきものだったが、「奥地」に足を踏み入れてみれば、それは全くの別世界と感じられただろう。そこは大層貧しく、家屋は惨めで、畳から蚤は湧き出し、多くの子供は皮膚病で、人々は裸同然で暮らしていた。にもかかわらず、山々は美しくかすみ、美しい水が渓流を流れ落ちる。イザベラは気付かなかったかもしれないが、鬼怒川の道が、「絵のように美しい」ことと「困難な道」であることが裏表であるように、山里の貧困と害虫、黄金色にかすむ山々、迸る渓流は、険しい山地であることと湿潤な気候によるもので、裏表の関係なのだ。…

http://www.nicovideo.jp/watch/sm38090815