東京メトロが視覚障害者向けビジネスを導入

東京メトロが視覚障害者向けビジネスを導入

東京地下鉄(東京メトロ)は29日、視覚障害者を駅構内で案内するシステム導入に向けた最終検証を有楽町線辰巳駅と新木場駅で始める。人工知能(AI)を活用し、実際に視覚障害者を音声で目的地まで案内する。駅構内でスムーズに移動や乗車ができる環境づくりを目指す。設計受託のプログレス・テクノロジーズ(東京・江東)と「shikAI(シカイ)」の名称で、iPhone向けのアプリとして開発した。視覚障害者が利用する場合は、まず音声アシスタントを使うなどしてアプリを起動させる。起動後はアプリが音声で使い方を案内し、内蔵カメラを下に向けるなどして駅構内の点字ブロック上に設置したQRコードを読み取ると「階段まで1メートルです。32段あります」などの音声を流しながら、目的地までの経路を教える。東京メトロは2018年8~12月にも実証実験し、実用化を望む意見が多い一方、混雑時などに音声が聞き取りにくいという課題も挙がった。最終検証では電車の乗り換え時の案内も検証する。検証結果を考慮し、アプリの一般公開と導入する駅の拡大を進める。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm38182819