【ボカロオリジナル】齢五十年~よわいごじゅうねん【v4flower】

【ボカロオリジナル】齢五十年~よわいごじゅうねん【v4flower】

もう年をとって、とうとう50歳になってしまった・・・というような意味合いで「齢五十」と引用するそうなんですが、この曲のタイトルは年齢以上の重みを連想させるために、あえて「齢五十年」と付けました。僕は2021年3月現在で46歳です。6月に47歳になるわけなんですが、四捨五入すれば、私も50歳(笑)。で、昨年とある病院に入院していたのですが、そこにはまだ10代の子から、60か70過ぎのお年寄りまで共同生活をしていました。比較的僕は若い方の部類でしたが、その中で50歳くらいの入院患者さんがいつも不愛想な表情で、ある時は人をじっと睨んでいたり、ある時は開かない窓の外を眺めていたりしていました。僕も含めてですが、今はなんらかの疾病で思うように動かない心と体を抱えてきて、それまでの人生は何だったのだろうと考えることがあります。もちろんその中には、愛する女性(男性も)との出逢いや別れなどもあったと思うんです、多分。僕らはその愛した相手に十分な愛を注いでいたのでしょうか。それとも単に付き合ってただけの表面的な関係、中には最初からそれを意図していたかどうかは別として、肉体関係だけの相手もあったかもしれません。うまくいかない人生、振り返ると出逢ってはすれ違い、過ぎ行く、別れていく・・・そんなことの繰り返しで人は、僕らは生きているのだろうと思います。この曲の一人称は「わたし」となっていますが、基本的に男性が主人公だと思います。女性を重ねていただいてもかまいませんけどね。サウンドはスカのリズムを取り入れ、前半は割と早口で歌っていますが、いつもの癖でどうしてもディストーションギターが前に前に出てしまいがちで、単なる歌謡ロックになっているようにも思います。この曲では新しく導入したロシア製のアンプシミュレーターを導入しています。なかなかきめの細かい音を鳴らしています。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm38371472