“秘境の駅”ＪＲ赤岩駅が廃止

列車が１本も止まらない駅として鉄道ファンに知られる福島市のＪＲ奥羽線、赤岩駅が１２日をもって廃止されます。福島市大笹生にあるＪＲ奥羽線の赤岩駅は、最も近い集落から歩いて２０分ほどかかるうえ、山間部にあり、冬の除雪も困難なことなどから、平成２９年３月以降、すべての列車が停車せずに通過する駅になっています。ＪＲ東日本によりますと、今後も利用客が見込めないことから、赤岩駅は１２日をもって廃止されます。赤岩駅は、明治４３年に開業し、かつては近くに住む人々が買い物や通学などに使うなど、地域にとって欠かせない時期もあったということです。また、赤岩駅を含む周辺の４駅の間は、急勾配の峠を越えるため、列車が進行方向を切り替えながら進む「スイッチバック」が連続して行われる、全国的にもめずらしい区間で、すべての列車が通過するようになってからも、鉄道ファンの間では列車が１本も止まらない“秘境の駅”として知られていました。駅への立ち入りはすでに禁止されていますが、廃止となる１２日は、赤岩駅を遠目からでもひと目見ようと訪れる人もいました。赤岩駅を長年利用していたという福島市の７８歳の男性は「人が利用しなくなって久しいことはわかっていますが、若いときの思い出があるので、駅がなくなるのはさみしいです」と話していました。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm38412207