シューベルト ピアノ五重奏曲イ長調 「鱒」  Schubert Piano Quinttet A-dur "Forrele"

シューベルト ピアノ五重奏曲イ長調 「鱒」  Schubert Piano Quinttet A-dur

ここでオーケストラを離れて、初めて室内楽曲に挑戦しました。古典派、ロマン派でもっとも有名な曲は何かと考えましたが、やはりシューベルトのピアノ五重奏曲「鱒」の有名な第4楽章にしました。「鱒」はシューベルトが22歳のころ、友人のフォーゲルと旅行をした時に書かれたといわれています。このころのシューベルトは青春真っただ中で、旅先では多くの人に大歓迎されました。そんな楽しい雰囲気に満ち満ちたこの曲は、一点の曇りもなく、明るく爽やかです。構成も単純で、技巧的には未熟なところもありますが、シューベルト独特のメロディーの美しさや転調の妙も随所に見られ、文句なく楽しめます。この曲の特徴としては、普通のピアノ五重奏曲(弦楽四重奏+ピアノ)とは異なり、ヴァイオリンが1本で、そのかわりにコントラバスが加わったことです。ですからちょっと考えると、低音が勝ちすぎていると思いますが、そこはさすがにシューベルトです。コントラバスの音色の上に、ピアノがオクターブで朗々と美しいメロディーを歌うところが随所にあります。この楽章の第1変奏で、ピアノがさっそうと登場するところは見事です。最後の方で、歌曲の「鱒」の伴奏のパッセージがそれとなく出てきて終わります。Musescoreで再現できたでしょうか?トリルの速度を変えることができなかったので、トリルの部分は全部細かい音符で表したので、1小節が長くなりちょっと見苦しくなってしまいました。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm38420660