豪州固有のカモノハシ、個体数が大幅減少か 研究者ら懸命に保護活動

豪州固有のカモノハシ、個体数が大幅減少か 研究者ら懸命に保護活動

カモのようなくちばし、水かき、毒を出す蹴爪、そして卵を産む哺乳類として知られるオーストラリア固有のカモノハシ。世界で最もユニークで奇妙な動物の一つであるといっても過言ではない。しかしその将来はますます脅かされている。ニューサウスウェールズ大学によると、個体数は最大30%減少し、生息地は過去30年で5分の1以上も減った。ニューサウスウェールズ大学のギラド・ビノ博士「カモノハシの生息が脅かされている理由は沢山あり、人間に関連している。オーストラリアでは、過去60年に大規模な水資源開発が行われてきた。ダム建設、水の汲み上げ、河川の自然の流れを変えたことなどが、カモノハシの生息地を脅かしている」このほか、牧畜による川岸の破壊、外来種、環境汚染といった脅威がある。夜行性のカモノハシは見つけることが難しいことで有名。野生のカモノハシを見たことがないという人も多い。ニューサウスウェールズ大学のタニール・ホーク博士「多くの生物種は、危機的な状況になってからその存在を知られると思う。カモノハシについては、減少しているという証拠が増えている。でも私たちにはまたとないチャンスがあると思う。今、介入すれば、将来の絶滅を防ぐことができ、カモノハシが何世代にもわたって生き延びることを願っている」

http://www.nicovideo.jp/watch/sm38650503