六畳間にて
- 2021/05/02 17:28:02 投稿
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2021年春作詞作曲編曲写真：畳、布団の上六畳間にてあの人は今頃どうしているのだろうかなぞと思い出す人ばかりが増えていって恐ろしくもどかしい周りより少し大人っぽく見えた背の低いあの人は今はもうこの町にはいないのだろうか部屋で一人、そんなことを思ったこのなんとも言えないもどかしき感情が我が胸を思いっきし押し潰してくるようで言葉にならぬような言葉もどきを無謀にも叫んでやろうかと思ったが近所迷惑になろうからと変なところで冷静になってやめた自分がまた間抜けすぎて結局小さく無様に溜め息を吐いたたまに夢の中に顔を出しに来るそんな過去の人ばかりが増えていって恐ろしくもどかしいこんな暗い俺にも優しく話しかけてくれたあの人は今はもう幸せに過ごしているだろうか部屋で一人、そんなことを思った窓の外、降り出した雨が室外機にあたるトントンという規則正しく平凡な音がなにか余計に寂しさを煽るようでこの寂しさをどうしたものかと焦りまたいつものラジオをつけて一人で寝転んで笑っている自分がまた間抜けすぎて結局指先のさかむけをめくり、ささやかな血を流した