バッハ:クラヴィーア練習曲集 第3部(ドイツ・オルガン・ミサ)

バッハ:クラヴィーア練習曲集 第3部(ドイツ・オルガン・ミサ)

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=u1hir1w84kk&t=186s )。1739年、バッハはオルガン演奏のための「クラヴィーア練習曲集 第3部(第3巻)」を作曲し、同年のうちに自家出版しました。全26曲からなる作品は「聖アン」の通称で知られる前奏曲とフーガ 変ホ長調 BWV552(ただし「前奏曲」と「フーガ」は分割され、作品冒頭に前奏曲が、作品の最後にフーガが配置されています)、コラール前奏曲(BWV669~689)、「4つのデュエット」BWV802~805で構成されています。この構成からわかるように、第3部の中心となっているのは21曲ものコラール前奏曲で、ルター派の教理問答(カテキズム)歌に基づいた曲が多いため、作品全体を通して演奏すると、あたかもルター派の中心教理を音楽で伝えようとするかのような作品となっています。このため、第3部は「ドイツ・オルガン・ミサ」との通称でも呼ばれています。第3部がこのような構成になったことについては、1736年にバッハがザクセン公国の「王室宮廷楽団所属作曲家」の称号を与えられ、その称号拝受のために訪れたドレスデンで彼が2時間にわたるオルガン演奏を行い、観衆の絶賛を受けたことが関係しており、このときの演奏曲目がオルガンのための作品集である第3部の母体になったと考えられています。なお、バッハは「クラヴィーア練習曲集」と名付けた作品を4つ出版しました。第1部が「6つのパルティータ」BWV825~830、第2部が「イタリア協奏曲」BWV971と「フランス風序曲」BWV831のセット、第4部が「ゴルトベルク変奏曲」BWV988となっていますが、オルガン演奏のための作品は第3部のみとなっています。マッテオ・メッソーリ(オルガン)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm38688448