E.Mirzoyan - Album for my granddaughter

E.Mirzoyan - Album for my granddaughter

アルメニアの作曲家 エドヴァルド・ミルゾヤン (1921-2012)のピアノ作品集『孫娘のためのアルバム (1984)』ですーあまり知られていませんが所謂「アルメニア五人組」の最年少である彼の半生は波瀾に満ちています1918年の共和国独立を機に自身の民族的ルーツであるアルメニアにやって来た少女 ルーシー・ペルシャンゴワは一人の軍人と出会い恋に落ちますやがて彼女は子を身籠り, 遠征中の夫に会いにカルスへ向かいますが時は1920年末. 運悪くトルコ=アルメニア戦争の主戦地となります夫は妻をクルド人兵士に託し前線に進む一方で, 妻はトルコ軍に制圧されつつあるカルスから命からがら生まれ故郷のゴリ(現 ジョージア国)に逃げ延びます妊婦である自分に対する夫の行動, 帰郷までの凄まじい体験(前述の兵士に裏切られて殺されかけるも返り討ちにしてしまった等), 帰郷直後に見舞われた大地震をきっかけに詩人だった父を失う…まだ18歳の少女につらい出来事が立て続けに起こりましたそしてそんな中, 1921年5月12日, ルーシーはかつて鶏小屋だった自宅の敷地でエドヴァルドを出産しました…とまぁ, ご本人が生まれるに至るまでも相当なエピソードがあります実父 セミョン・アリハノフ大佐との確執や継父である作曲家 ミハイル・ミルゾヤンとの出会い, 病弱だった幼少期の体験から得た死生観, 音楽に対する態度を変えたハチャトゥリアンの楽曲, 自身を無神論者と称す真意などなど…こういった話はまたの機会にしておきます…演奏:Armine Grigoryanそういえば日本語版Wikipediaの記述がなぜか『祖母のアルバム』となっているので誰か直してあげてください…なんでおばあちゃんになってるのよ……

http://www.nicovideo.jp/watch/sm38724509