チンパンジーってアートに興味あるの? 京都の動物園で実験

チンパンジーってアートに興味あるの? 京都の動物園で実験

2021年7月30日 15時38分チンパンジーが人と同じようにアートに興味を示すのかどうかを調べる実験が京都市の動物園で行われました。この実験は、京都市動物園の研究員や現代美術のアーティストなどのグループが7月20日から始めていて、チンパンジーの飼育施設のガラスに、横1メートル、縦65センチの特設のスクリーンが設置されました。29日は、スクリーンにアート作品のほか、野生のチンパンジーの群れなど、3種類の映像を15分間ずつ流しチンパンジーの反応を確認しました。大人のチンパンジー4匹は、どの映像にもあまり反応せず、時折遠くから眺める程度でしたが、子どものチンパンジー1匹は、アート作品の映像に触れようと手を伸ばしたり、近くで興味深そうに眺めたりしていました。グループでは今後、映像ごとにチンパンジーの表情や接近回数などを分析することにしています。京都市動物園の山梨裕美主席研究員は「幼いチンパンジーは情報収集が活発で、大人に比べると実際にアート作品を触ったりしていて、積極的な傾向がうかがえた。今回の実験をもとに、チンパンジーにとって心地よくメリットのあるアート作品を制作していきたいです」と話していました。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm39105648