【コロナ治療薬候補】イベルメクチンはコロナウイルスにどのように作用する?

【コロナ治療薬候補】イベルメクチンはコロナウイルスにどのように作用する?

コロナに有効な治療薬と目されるイベルメクチン。その有効性を示す事例は各国で報告されており、治療薬として承認している国もあるものの、日本やアメリカなど大半の国では未だ治療薬として承認に至っていない。本動画では、イベルメクチンのコロナウイルスに対する作用メカニズム(仮説)が、従来の駆虫薬(寄生虫を殺したり、体外に排出するために用いる薬の一種)としての作用メカニズムと併せて紹介されている。イベルメクチンは、寄生虫起因の腸管糞線虫症(※1)、疥癬(※2)予防などに使用される駆虫薬として有効性が示された薬剤であり、開発者は2015年ノーベル賞生理学・医学賞を受賞した。駆虫薬としての作用機構は、イベルメクチンが無脊椎動物の神経・筋細胞におけるシグナル伝達物質である塩化物イオン(Clー)の通り道であるClチャネルに結合することで、神経又は筋細胞の過分極がおこり寄生虫が麻痺をおこし駆逐されるものと推定されている。参考までに、イベルメクチンを実際に処方する際のガイドライン(FLCCCによる)は、下記動画の概要欄にURLを添付。予防や治療の各フェーズにおける治療法の詳細が日本語のpdfで紹介されている。 https://nico.ms/sm39149278?camp202103tw=UqA0TGTNOB_1628614642690 ※1腸管糞線虫症:糞線虫による感染症で、無症候性の場合もあるが、腹痛、吐き気などの消化器症状、移行する幼虫に対するアレルギー反応により蕁麻疹などの皮膚症状があらわれる場合もある。また重度の感染においては粘膜からの出血や咳、喘鳴などの肺症状などを引き起こす場合もある。※2疥癬:皮膚にダニの一種であるヒゼンダニが寄生しておこる感染症。場合によっては皮膚に激しい痒みなどがあらわれる)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm39148287