ティラノサウルス繁栄前 新種の大型肉食恐竜か 筑波大など発表

ティラノサウルス繁栄前 新種の大型肉食恐竜か 筑波大など発表

2021年9月8日 8時09分中央アジアのウズベキスタンで掘り出されていた恐竜の化石が、ティラノサウルスの仲間が繁栄する前に生態系の頂点に君臨していた新種の大型肉食恐竜の化石であることがわかったと筑波大学などの研究グループが発表し、大型肉食恐竜の変遷を知る手がかりになるとしています。中央アジアのウズベキスタンで20年以上前に掘り出されていた恐竜の骨の化石が、分類できずに地元の博物館で保管されていることを筑波大学の田中康平助教などの研究グループが知り、現地で詳しく調べました。その結果、化石は恐竜の上あごの骨の一部でティラノサウルスの仲間が繁栄する前のおよそ9000万年前の後期白亜紀に、生態系の頂点に君臨していた新種の大型肉食恐竜の化石の可能性が高いとして、「ウルグベグサウルス・ウズベキスタネンシス」と名付けました。この恐竜は大きな口と鋭く薄い歯が特徴で全長およそ8メートル、体重1トン以上と推定され、その後、北半球から姿を消したと考えられます。およそ8400万年前にはティラノサウルスの仲間が現れて生態系の最上位に君臨したとされますが、その間の経緯などは全くわかっていないということです。田中助教は「生態系の頂点となる恐竜が時代とともにどのように変遷したのか知る手がかりになる」と話しています。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm39304875