サイレンススズカマン(by寅猫)

サイレンススズカマン(by寅猫)

トレセン学園に物静かな少女がやって来た。彼女の名はサイレンススズカ。大人しい見た目とは裏腹に、その内に秘めた脚質に目を疑った。彼女に最も適している作戦は、なんと逃げである。そんなばかな、逃げと言えば後半の直線コースでバテて失速していくようなイメージだった…。そう、彼女に出会うまではそう思っていた。しかし、サイレンススズカの走りを一目見たときに「これはすごい!もはや今までの常識を覆してしまうかもしれない!」とえらく高揚してしまったのを覚えている。そんな彼女にも辛い過去があるようで…なんとか乗り越えられないかと思っているけど、あの子になんて声をかけてあげればよいのか悩んでしまう…だけど、一人ではなく二人でなら…もしかしたら、どこまでも行けるかもしれない…そんなことが頭をよぎり、詰まる言葉をなんとか堪えて彼女を奮い立たせた。あの子は足に湿布を…明らかに無理をしているじゃないか…でも、あの子と決めたことだ…これしか道はない。サイレンススズカの無事を祈りレース場へ向かう彼女の背中を見送るトレーナーであった。p.s.houkun様 音源制作GY.Materials様 かーぼす様 広告ありがとうございます!

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