“世界一しあわせな動物”に会える国内唯一の動物園

日本で会えるのは、ここだけです。埼玉県内の動物園で大人気になっている「世界一幸せな動物」をご存じでしょうか。可愛い顔をお客さんに見せたくて、園長が大奮闘しました。カンガルーが目の前に…。なんと、放し飼いです。ここは「埼玉県こども動物自然公園」。冬になると、温泉に入って温まるカピバラを楽しむこともできます。実はこの動物園、日本ではここでしか出会えない貴重な動物が…。皆さんのお目当ては、愛らしい動物の…。埼玉県こども動物自然公園・田中理恵子園長（57）：「クオッカです。小型のカンガルーで、“世界一幸せな動物”と言われています」オーストラリアの南西部に生息する絶滅危惧種「クオッカ」。口角が上がって笑っているように見えることから“世界一幸せな動物”と言われているのです。オーストラリア以外でクオッカに会えるのは、世界中を見渡してもこの動物園だけ。来園客：「（Q：どうだった？）なんか可愛かった」珍しいクオッカを埼玉県の動物園に呼び寄せることができたのには、ある女性の奮闘がありました。園長の田中理恵子さんです。そのきっかけは…。埼玉県こども動物自然公園・田中理恵子園長：「クオッカっていう、ちょっと変わった独特な動物が島に住んでいるらしいから見に行こうと、そのシンプルな好奇心」19年前、オーストラリアの島でクオッカに出会った田中さん。その愛らしい姿に心をわしづかみにされました。埼玉県こども動物自然公園・田中理恵子園長：「いつかウチの動物園で飼えたら楽しいだろうなという気持ちはずっとありました」そして3年前、田中さんは大胆な行動に出ます。オーストラリア周辺国の動物園や水族館のトップが集まる会議に参加したのです。埼玉県こども動物自然公園・田中理恵子園長：「（Q：招待されて？）全然、そんな。ちょっと入れてもらったんですけど、関係者の人を（会議の）合間に、休憩時間とかにつかまえて、『クオッカが必要なんです！』という話を1人ずつした」もちろん簡単には許可は出ません。それでも田中さんはあきらめませんでした。埼玉県こども動物自然公園・田中理恵子園長：「提案書を英語で20ページくらい作った。頭の中ぐちゃぐちゃ」その情熱が実を結んで去年、4頭のクオッカがオーストラリアの動物園から贈られたのです。それは奇跡的なタイミングでした。埼玉県こども動物自然公園・田中理恵子園長：「その1週間後に、（コロナ禍で）カンタス航空が止まった。だから、もし1週間ずれていたら（クオッカは）来てない」しかし、ようやくクオッカを呼び寄せたものの、コロナ禍でお披露目は延期になり、苦しい日々が続きました

http://www.nicovideo.jp/watch/sm39576392