国交省 統計データ 二重計上や書き換えなど不適切な取り扱い

国交省 統計データ 二重計上や書き換えなど不適切な取り扱い

2021年12月15日 13時48分国土交通省が、建設業の受注動向などを示す統計のデータを二重に計上するなど、不適切な取り扱いを続けていたことが分かりました。統計が実態よりも大きくなっていた可能性があり、国土交通省は事実関係などをさらに調べています。イ国土交通省によりますと、データを不適切に取り扱っていたのは、建設業の毎月の受注動向などを示す「建設工事受注動態統計」です。データは「調査票」の形で、都道府県を通じて事業者から毎月、集めていますが、その際、期限までに提出がなかった事業者についても、受注実績をゼロとはせずに推計の受注額を計上しています。その後、実際のデータが提出されたあとに、その受注実績を翌月以降に再度、計上していたことから、データの二重計上が生じていたということです。二重計上された事業者の数は全体の1割程度とみられるということです。不適切な取り扱いは、少なくとも統計を今の方法で取り始めた8年前から続いていたとみられ、会計検査院の検査を受けて、ことし4月以降は改めたということです。また、去年1月以降の分は再集計し、適切なデータに修正したとしていますが、それ以前の統計についてはデータの二重計上で、統計が実態よりも大きくなっていた可能性があります。建設工事受注動態統計は、GDP=国内総生産の計算などにも使われ、統計の中でも特に重要な「基幹統計」に位置づけられていて、国土交通省が事実関係やいきさつなどをさらに調べています。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm39757707