「危ない公民教科書」情報戦と公民教科書

「危ない公民教科書」情報戦と公民教科書

  第1回は、情報戦争と公民教科書です。公民とは公の民の意味ですが、これに対する言葉は私です。私達は、オオヤケとワタクシの2つの面を持っています。公民の教科書を学ぶとは、平たく言えば今の社会の仕組みの基本を学び、自分はその社会を作っている一人であることを、自覚することということができます。 テレビ、新聞、ラジオなどは大勢のひとに向け発信されるのでマスメデイアと言われます。その中には真実の情報もあれば、世論を誘導するために流される偽情報もあります。そしてそれは、教科書も例外ではありません。特に歴史や公民、公共の教科書は、皆さんの歴史や社会に対する知識を形成する大事な情報媒体と言うこともできます。もし、ここに間違った情報が記述されていたり、重要な情報が記述されていなかったりしたら、皆さんの知識は間違った、狭いものになってしまうでしょう。 来月、冬季北京五輪が始まります。アメリカやイギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、リトアニアなどは、中国がチベット、ウイグル、南モンゴル、香港などで著しい人権侵害をしているということで、政府高官を派遣しないという、外交ボイコットを決定しました。日本は敢えてボイコットとはいいませんが、派遣しない方向です。朝日新聞や毎日新聞などと同様に、東京書籍は、この中国の人権侵害の、チベット人、ウイグル人、モンゴル人などへの虐待を全く記述していませんが、自由社の公民、歴史教科書は記述しているのです。 なぜ同じ文部科学省の検定をパスした教科書なのにこんなに違うのでしょうか。 公民や歴史の教科書は、真実だけを記述しているわけではありません。大学の教授などが唱える学説に基づいて記述されています。ある学説にもとづいて記述されている教科書と、別の見方をする学説に基づいて記述されている教科書とでは、大きな違いがありますが、どちらも文部科学省の検定をパスします。 歴史や公民の教科書の多くは、マルクス主義などの共産主義的思想を持った教科書執筆者によって、記述されているといわれることがあります。 そして東京書籍の58ページの側注では、外国人参政権を認めるべきだという意見もありますと書かれています。これに対し、自由社の公民教科書78ページには、外国人に参政権を与えないのは、憲法14条の方の下の平等に反するとの訴えが越されました。しかし、1995年最高裁判所は次のような趣旨の反けるを下し、訴えを退けたと記述しています。 適塾では、自由社の公民教科書と、東京書籍の公民教科書を2冊同時に比較しながら学んでいます。歴史も同じです。これは自由社の、文部科学省検定合格の中学公民と歴史の教科書です。市販ぼんはアマゾンでも購入できます。それでは、情報戦争と公民教科書を終わります。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm39896280