Unwelcome AIに振り付けを担当させた真島茂樹

Unwelcome AIに振り付けを担当させた真島茂樹

「では、勇気を出して、踊ってみましょう」真島茂樹は踊り出した。マツケンも踊り出した。二人は楽しく踊った。そして……「あー、ダメだわ!」「どうしたんですか?」「わたしね、ダンスが下手なのよ」「そうですか? ぼくには、とても上手に見えますけど……」「ううん。ダメなのよ。全然だめなの」「でも、そんなことないですよ」「いいえ、ぜったいに、へたっぴなの」「そんなことないですってば」「だって、ほら見てごらんなさいよ。この足! こんな足をしてたら、うまく踊れるわけがないじゃない」「まあまあ。そのくらいで、もうやめてくださいよ。だいじょうぶですから。きっとすぐに慣れますよ」「そうかしらねえ。ほんとに、そう思う?」「はい。もちろんですとも」「じゃあ、やってごらんなさいよ」「わかりました。やってみましょう」真島はマツケンの手を取り、そっと腰を抱いた。「さてと、それでは、よろしいでしょうか」「はい。いつでもどうぞ」「いきますよ。ワン・ツー・スリー・フォー……」二人は踊り始めた。「あらっ、すごいじゃないの」「うまいもんでしょう」「あんまりおどるのが上手だから、わたし、つい見惚れちゃったわ」「そうですか」「それにしても、あなたって、見かけによらず運動神経抜群よねえ」「そうでもないんですよ。実は、ぼくはダンスなんか大嫌いだったんです。だって、あんなもの、ちっとも面白くありませんからね」「そうなの? でも、今はすごく楽しそうだわ」「そりゃあ、楽しいですよ。だって、ぼくは今、とっても幸せですから」「どうして幸せなの?」「それはですね、あなたと一緒に踊っているからです」「まあっ。嬉しいことを言ってくれるじゃないの」「本当のことですからね」「わたしも、あなたのことが大好きよ」「ありがとうございます」「でも、ちょっと心配だわ」「何がですか?」「あなたがダンスに夢中になりすぎて、ほかのことに目がいかなくなるんじゃないかと思うと、心配なの」「ああ、なるほど」「そうならないように、ちゃんと見張っていてあげなくっちゃ」「大丈夫ですってば。ぼくを信用してください」「どうかしらねえ」「信じていただけませんか?」「ううん。そういうわけじゃないんだけど……」「じゃあ、どうしたっていうんですか?」「あのね。もし、わたしが死んだら、悲しいでしょう?」「何を言っているんですか。そんなこと言ってると怒りますよ」「怒ったっていいわ。とにかく、わたしが死んだら悲しんでち

http://www.nicovideo.jp/watch/sm40156969