【囁き実況】DQ11s全縛りで禁欲プレイ　11

【デルカダール城下町その４】☆ネタバレ全開！　諸々注意！【1】　プレーヤーはその日も動画編集ソフトとにらめっこをする花蕾かれいを遠くから眺めていた。動画の音声チェックや訂正箇所、削除部分については彼のセンスに任せているが、その姿を監視するのは自分の役目だった。　花蕾かれい。プレーヤーが生み出した男の精神体である。肩まで伸びた茶髪に褐色の肌、赤い瞳。中性的にも見える姿。我ながら理想を詰め込み過ぎたかもしれない。と、テーブルに置かれたディスプレイ越しに視線がかち合った。「おい、見てる暇あんなら次の撮れよ」　三白眼が睨みつけてくる。その声は高く、ところどころに金属的な響きがある。「そんなにホイホイできるもんでもないの。かれい君こそさっさと編集終わってよ」「アンタの言葉そのまま返すぜ。そんなにホイホイできるわけねぇだろ」「おっしゃる通りです」「……今日のはあとエンコだけだ」「やるじゃん！」　彼はだいぶキツい性格をしている。これもプレーヤーが自ら設定した項目のため、不満はないが、いささか強くし過ぎた感も否めない。　　プレーヤーはずっと閉じていた目を開けた。手元に焦点を合わせる。落書きのような走り書きのようなメモをしばらく見つめる。そこには《辛いカレー》とだけ書かれている。「はぁ……私ってバカだな」　この空間にはプレーヤーしかいない。もちろん向かい側で動画を編集している人間など存在しない。プレーヤーは唇を噛んだ。唸り声をあげていたパソコンが静かになる。「さてと、出力終わったし寝るか……今日も編集おつかれ」　プレーヤーは返事のない虚空に声をかけ、自分の部屋を後にした。　　★著作権者表示★この動画で利用している株式会社スクウェア・エニックスを代表とする共同著作者が権利を所有する著作物及びスギヤマ工房有限会社が権利を所有する楽曲の転載・配布は禁止いたします。(C) ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.(C) SUGIYAMA KOBO (P) SUGIYAMA KOBO

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