ロシアに屈しなかった国の歴史からウクライナ戦争の今後を読み解きます。今のウクライナと同じように、ロシアと激しく戦い、侵略に決して屈しなかった国があります。人口は当時のロシアの50分の1という小国ですが、初戦では戦力で圧倒的に勝るロシアを撃退し、粘り強く戦いました。さらに、その国の一人の狙撃兵は、雪の降る戦場で500人を超えるロシア兵を殺害し「白い死神」と呼ばれ非常に恐れられました。その国とは、2022年の世界幸福度ランキングで5年連続世界一となった北欧のフィンランドです。いまも徴兵制を維持し、独自防衛の意識が非常に高い国であり、欧州とロシアの間で独自の外交・安全保障政策を推進してきました。「白い死神」とは、フィンランド軍の兵士で、今もなお世界最強の狙撃兵として語り継がれる猟師であり農民でもあったシモ・ヘイへという男性です。ロシアと戦うウクライナの今後はどうなっていくのか。ウクライナの戦場や兵士たちの戦いをみるにつけ、かつてソ連との戦争に陥ったフィンランドの歴史とその後の外交政策にヒントがあるかもしれません。かつてフィンランドにて”シモヘイへ資料館”を取材したテレビ東京NEWSモーニングサテライトの豊島晋作キャスターが、フィンランドがソ連による「冬戦争」と、その後のフィンランドの“選択”を読み解きながら、ウクライナ情勢の今後を展望します。さらに、あの人気キャラクター「ムーミン」の誕生の原点にも戦争の悲劇があったこともあわせて解説します。