けものフレンズ3オオウミガラスフレンズストーリー_km3

けものフレンズ3オオウミガラスフレンズストーリー_km3

髪留めが荒っぽいのは「嘴を針金で乱暴に巻き付けた姿」との考察があります。オオウミガラスは1850年前後に絶滅してしまったウミスズメ科の鳥で、飛べないけど泳ぐことに特化して魚を捕りながら生活していました。現存するウミスズメ科の鳥たち(エトピリカ、ケイマフリ、カンムリウミスズメなど)は決して上手とは言えなくとも飛べますが、オオウミガラスは一歩踏み込んで進化して飛翔を諦め大型化(体長75cmほど)していったようです。ヨーロッパやアメリカ東部の北大西洋や北極圏近くに広く分布し、かつては数百万ともいわれる数が外洋の島や岩場で繁殖していましたが、人間の乱獲により激減し絶滅に至りました。学名のPinguinus impennisからも分かるように元々この鳥がペンギンとよばれていましたが、その後ヨーロッパの探検家がこの鳥に似て飛べない鳥が南半球でたくさん確認し、それらを南のペンギンとよびました。しかし、元々のペンギンであったオオウミガラスが絶滅してしまった今、南の「ペンギンもどき」がいつの間にか唯一の本家ペンギンと認識されています。オオウミガラスとペンギンは、どちらも主に寒い海に生息している、魚を主食としている、身体がずんぐりと流線型をしている、翼を魚のひれのように使って泳ぐなど生息環境や形態、行動がとても似ています。しかし、オオウミガラスはチドリ目ウミスズメ科、一方のペンギンはペンギン目ペンギン科と全く別の祖先から進化をしました。これは共通の祖先を持たない異なるグループの生物が同じような環境に適応進化した結果似た形質を獲得する現象、「収斂進化(しゅうれんしんか)」の一例です。<動物コメント>◎山階鳥類研究所 油田照秋 フォト解説より

http://www.nicovideo.jp/watch/sm40319889