けものフレンズ3火の鳥フレンズストーリー_km3

けものフレンズ3火の鳥フレンズストーリー_km3

火の鳥初めて読むならギリシャ・ローマ編が個人的におすすめです。1954年『漫画少年』に手塚治虫の手による「火の鳥黎明編」が掲載されました。「火の鳥黎明編」は同紙の廃刊によって未完に終わりますが、その後も『少女クラブ』、『COM』、『マンガ少年』と雑誌を変え、1986年の『野性時代』に掲載された「太陽編」まで、数々の編が生み出されていきました。『火の鳥』の特徴は、各編を独立させ、新たなる編が始まるたびに描かれる時代が大きく変わることです。1967年に手塚が創刊した漫画雑誌『COM』での「黎明編(COM版)」から、過去と未来を交互に描く構成がされています。例えば、手塚は同誌での「黎明編」を1967年11月に完結させた後、翌月に「未来編」の掲載を始めました。「黎明編」は3世紀の倭を、「未来編」は西暦3404年の地下深くに形成された都市国家を舞台にしています。「火の鳥」では数千年単位で、編と編の時代背景が異なるのです。人類の歴史の各時間各所に火の鳥は現れます。不死の鳥であり、その血を飲んだものは永遠の命を得ることができます。火の鳥という時空を超越した存在によって翻弄される歴史や個人が、どの編でも克明に描かれています。過去・未来・過去・未来と交互に描くことの根底には、徐々に扱う未来や過去を現代に近づけていき、最終編として描かれる予定だった「現在編」によって「火の鳥」が完結する、という構想があったとされています。手塚は「火の鳥」をライフワークと定め、「『火の鳥』の結末は ぼくが死ぬとき はじめて発表しようと思っています」と「火の鳥 休憩INTERMISSION」(『COM』1971年11月号)で語りました。結局、手塚は「結末」を描くことは叶わず、「太陽編」を最後に亡くなってしまいました。しかし、未完に終わってしまった「火の鳥」は21世紀の現代でも読み続けられ、その他の手塚作品と共に、多くの読者に感動をもたらし続けています。(フォト解説より)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm40378213