けものフレンズ3チベットスナギツネフレンズストーリー_km3

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フリートークチベスナチベットスナギツネはその名の通り、チベット高原を中心に分布し、周辺のインド、ネパール、ブータンの高原地帯にも生息しています。ミトコンドリアDNAの分析から、キツネの中ではモンゴルやカザフスタンに生息するコサックギツネに近縁であることが分かりました。食べ物は哺乳類の割合が多く、他には昆虫や鳥、植物も食べます。興味深いことに、糞に含まれていた哺乳類の大部分がクチグロナキウサギでした。このナキウサギが多い場所ではチベットスナギツネが多く観察され、逆に少ない場所では観察されにくいという明快な関係があることが報告されています。ナキウサギは草原に多いわけですが、チベットスナギツネも開けた草原を好み、背の高い植物が多い場所ではあまり観察されません。これはナキウサギを捕まえるためだと言えますが、天敵であるオオカミやイヌワシの存在にいち早く気付くためとも考えられています。実は、野生の天敵以上に厄介な存在が、人間が持ち込んだイヌです。野良犬に襲われたチベットスナギツネの死骸が多数見つかっており、人間の活動域を拡大することは避けなければなりません。ナキウサギが暮らしていける草原を維持していくことも、チベットスナギツネを守ることにつながります。(哺乳類学者 杉本太郎 フォト解説より

http://www.nicovideo.jp/watch/sm40387980