けものフレンズ3ノドクロミツオシエフレンズストーリー_km3

けものフレンズ3ノドクロミツオシエフレンズストーリー_km3

ノドクロミツオシエは奥深い1話#00:142話#07:293話#14:42食べ物のありかは分かるけど、取りにくい場所にある、または自分で取りに行くには危険が伴うなどのリスクがある場合、どうすればいいでしょうか?解決策のひとつとして他のだれかにやってもらう、という方法があります。これを実践しているのがアフリカの中南部に生息するノドグロミツオシエ(英名ハニーガイド)です。この鳥は、好物の蜜ろうやハチの幼虫を得るために、まず人の近くで特徴のある鳴声でアピールします。人が気付いて近づいてくるのを確認すると一定の距離を保ってハチの巣へ案内します。ハチの巣の場所を教えてもらった人は、煙を炊いてハチの攻撃を避けつつハチの巣を壊してハチミツやハチの幼虫を収穫します。でも人間の去った跡には必ずノドグロミツオシエには十分なハチの幼虫や蜜ろうなどが残る、というわけです。巣を探すには苦手だけど巣を採集することはいとわない人間と、巣を探すことは得意だけどハチの襲撃が怖い鳥のお互いの利益が一致したこのような関係を生態学では相利共生といいます。 ノドグロミツオシエには、もう一つ興味深い習性があります。それは、自分の卵を他種の鳥の巣に産み落とす托卵という行動です。カッコウで有名なこの繁殖戦略は、先ほどの相利共生とは違って、托卵をする側には骨の折れる抱卵や子育てを他の鳥にやってもらう、というメリットがありますが、托卵される側には自分の子が残せないだけでなく、繁殖期の貴重な時間や資源が他の鳥のために犠牲になる、とデメリットしかありません。このような関係は片利片害共生といいます。生き物の種間相互作用は、喰う喰われるの関係だけでなく、多種多様な共生関係から成り立っていてそれぞれが独特で興味深い進化を促します。(山階鳥類研究所 油田照秋 フォト解説より)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm40722889