ペロシ議長の訪台に中国が猛抗議、台湾周辺で6日間の軍事演習へ

ペロシ議長の訪台に中国が猛抗議、台湾周辺で6日間の軍事演習へ

中国は8月2日夜、ペロシ米下院議長の台湾訪問への抗議として、台湾周辺で6日間の軍事演習を開始すると発表した。中国は台湾を自国の領土の一部とみなしており、台湾を支配下に置くための武力行使を放棄していない。中国は2日夜、ペロシ米下院議長の台湾訪問への猛烈な抗議として、台湾周辺で6日間の軍事演習を開始すると発表した。米大統領の継承順位2位である下院議長の訪台は25年ぶり。中国国防省は、台湾海峡での長距離実弾射撃などの演習を行うと発表。これらの映像は、中国国営テレビで放送されたもの。台湾国防部によると、演習の一部は台湾沿岸から12カイリ内で行われ、前例のない動きだという。中国は、この演習が航行の自由を阻害することはないと主張している。これはペロシ議長と台湾の蔡英文総統のツーショット。ペロシ米下院議長「世界は、民主主義と独裁のどちらを選ぶのかという選択を迫られている。米国は、台湾と世界の民主主義を守るという決意を固めている」蔡英文総統「今年、ロシアがウクライナに侵攻し台湾海峡の安全保障が、世界のもう一つの焦点となった。民主的な台湾が侵略されれば、インド太平洋地域全体の安全保障は大きく揺らぐことになる」中国は台湾を自国の領土の一部とみなしており、台湾を支配下に置くための武力行使を放棄していない。米国は今回の訪問を、台湾に対する軍事行動の口実としないよう中国に警告している。豪国立大学の政治学者、宋文笛氏は、ウクライナ侵攻により、台湾の一部で安全保障に対する懸念が起きたと指摘。「世論調査の結果を見ると、ウクライナ侵攻以来、台湾で中国との戦争が起きた場合米国が軍事支援してくれないのではと懸念する人が増えている。それは、米国がウクライナ紛争に直接軍事介入しなかったからで、台湾の人々は『明日は我が身』と考えているのだ」ペロシ議長は、台湾の民主活動家や2019年に香港から逃れてきた民主活動家に加え、天安門事件の元学生リーダー、ウアルカイシ氏にも会った。中国政府は、議長の訪台は地域の平和と安定を著しく損なうと非難した。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm40873283