ファッションデザイナーの三宅一生さん死去 84歳

ファッションデザイナーの三宅一生さん死去 84歳

2022年8月9日 19時40分 訃報デザイン性と機能性をあわせ持った革新的な衣服を次々に世に送り出し、国際的に高い評価を受けた、ファッションデザイナーの三宅一生さんが、今月5日、亡くなりました。84歳でした。三宅さんは1938年に広島県で生まれ、多摩美術大学を卒業後、ヨーロッパやアメリカでファッションデザイナーとして修行を積み、1970年に東京にデザイン事務所を開きました。その後パリやニューヨークで作品を発表し、日本の伝統美と新素材との融合を図った斬新なデザインで世界的に注目を集めました。生地を立体的に縫い合わせるのではなく、折り畳んだりくりぬいたりすることで身にまとう「一枚の布」というコンセプトでデザインされた衣服は、ファッションをアートに高めたと評され、小さく収納できるのが特徴の「PLEATS PLEASE」や、コンピューターで設計された生地から衣服を切り出す「AーPOC」などのシリーズはデザイン性と機能性を追求した作品として世界的に人気となりました。また、みずからのデザイン事務所で次の世代のデザイナーを育成してきたほか、ペットボトルを再生した素材の活用や、デザイン文化の研究を行う財団を創設するなど活躍を続けてきました。そして、2010年に文化勲章を受章したほか、2016年には、日本とフランスの文化交流に大きな役割を果たしたとして、フランスのレジオン・ドヌール勲章コマンドールが贈られています。事務所によりますと、三宅さんは、今月5日、都内の病院でがんのため亡くなりました。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm40927200