ウチは、ホモです!.ggst4

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「ウチは反対しましたからね!」「んだようっせぇな。男なら一度決めたらやり通せ!」時間を遡る事、半日前。ブリジットは山奥の秘境にある温泉街をアジトにしている賞金首達を一網打尽にする為、温泉街を目指し山奥を歩いていた。険しい道を歩いていく中、山の中腹で寂れた神社を見つけ、丁度良いと休憩する為にその鳥居を潜った。だが木々が生い茂っているにも関わらず生物の息吹が感じられず、静か過ぎると身構えた。『やっと骨のある奴が来たみてぇだな』辺りを警戒していると本殿から女の声が聞こえ、足音が近付く度に床板が軋む音も鳴り、女が引き戸に手をかけた。そして、ブリジットに向けて戸を蹴り飛ばして牽制し、ブリジットがそれを地に伏せて回避すると女は一気に距離を詰めて左手の刀を振り下ろした。だが、ブリジットもヨーヨーを相手の前に投げ、女がそれを弾いている隙に体勢を変えて女に足払いをしつつ距離を取った。「……お前ブリジットか?」「そうですよ!いきなり襲って来ないでください梅喧さん!」「おー、やっぱりそうか。相変わらず女みてぇな格好してんな」ブリジットも襲ってきたのが知り合いだと知って最小限の抵抗で収めていたが、斬り掛かってからようやく気付いた梅喧は刀を鞘に収めた。ブリジットが賞金稼ぎになって間もない頃、何度か手合わせをした事もある流浪人の梅喧。ブリジットの事を女男だと揶揄していてブリジットとしてはやり難い相手だが、梅喧はブリジットの腕が上がっている事に感心していた。「アイツらの仲間かと思って損しちまったよ」「アイツらって、賞金首ですか?」「そうだ。彼処にいる奴等の一人に用があるんだが……全員相手すんのも面倒だし…」梅喧も温泉街にいる賞金首に用があると聞き、ブリジットは先手を打とうか迷ったが、梅喧はブリジットを見て何か思案を始めた。そして、「安慈!」と名を呼ぶと、寺の陰に隠れていた梅喧を慕う安慈が姿を見せた。「姐さんどうかしましたか?」「作戦変更だ。賞金首はお前に全部くれてやるから、俺と組まないか?」「それは有難い話ですけど……まさか一人で突貫しろとか言わないですよね?」「言わねぇよ、俺も同行する」では何をさせる気なのだとブリジットは首を傾げたが、梅喧は妙案を思い付いたと口角を上げた。「安慈、下の街で此奴に合う服買って来い」「はいはい」「あの……何させる気ですか?」「お前、俺のモノになれ」「……はい?」梅喧の無茶振りが限界を超えた時、過熱したブリジットの怒りは、遂に危険な領域へと突入する。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm41025107